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コラム1

嘉多山信です!

 

ギタリスト生活20数年、紆余曲折(?)はありつつ、まあ何とか、のほほんと今でもギターを弾いております!

 

今回は第一回目として、自分がギターを始めた頃の話でもしてみましょうか。

もしかしたら、これからギターを始めようとしている人にも、ちょっとだけ参考になるかもしれません。

 

 

最初にギターに興味をもったのは小学校高学年の頃、ギターに興味を抱く以前にもやはり音楽は大好きで、ラジオの歌謡曲ベスト10のような番組をよく聞いていました。

 

そしてそんなある日…。

 

いつも聞いていた歌謡曲ベスト10で流れてくる曲たちの中に妙な一曲が紛れ込むように。

 

どうやらその曲は「あのねのね」が歌っている「赤とんぼの唄」という曲らしい!

 

少年には理解不能な「愛だ恋だ別れだ出会いだ」だらけの歌謡曲の中にあって「赤とんぼの唄」なる妙ちくりんな曲は、その不思議な歌詞と相まって、少年だった自分の心にかなりのインパクトを与えてしまった訳です。

 

そして何よりも「あのねのね」の二人が抱えていた楽器、そう!フォークギターの音色に魅せられてしまった!

 

それからは寝ても覚めても、「あのねのねみたいにギターを弾いてみたい!」勉強なんてそっちのけ、ギターのことばかりを考え続ける日々…。

 

そんな息子を見て不憫に思ったか(笑)父親が、今で言うリサイクルショップ的なお店に赴き、メーカー不明ナチュラルフィニッシュのフォークギター、そして「あなたにも弾ける!ギター教則本」なる怪しげな本も一緒に買ってきてくれました。

 

現在の様に情報があまり無く、しかも北海道のとある小さな町に住んでいた上に、まわりにギターを弾ける人も居なく、そんな環境の中でギターが弾けるようになるというのは、なかなか難しい事…。

 

ギターを手に入れたのは良いとして、チューニングの仕方すら分からない始末、あげく例の教則本に載っている練習曲は古賀メロディ…、近所にギター教室なんて気の利いた所ももありゃしない!こりゃダメだ~!

 

とはいえ悪戦苦闘しながら、チューニングの仕方とドレミファソラシド、そして簡単なコードぐらいはなんとかマスター(したつもりだった)、でもその程度じゃ古賀メロディなんて弾けやしません、って別に古賀メロディは弾きたくない(笑)

 

そんな苦悩の日々が続いていたのですが、たまたま家にあった雑誌の片隅に「ニューフォークギター通信講座」なる広告を発見!何が「ニュー」なのか良く分かりませんが、とりあえず月々3000円也で毎月レコード付きの教則本が送られてくるらしい…、うん!これは良いかも!

 

実に単純に「レコードでお手本の音を聞く事が出来るのはかなり良いのではないか?」と子供ながらに考えた訳ですね。

 

当時の自分にとって毎月3000円は大きかった…、しかしギターが弾けるようになりたい、という思いは如何ともし難く、何とか母親をあれやこれやと説得して「ニューフォークギター通信講座」を申し込む事に成功。

 

さて、申し込みから数日後、無事教材が届いたのですが、この教材、6ヶ月かけて色々なテクニックを段階に分けて学んでいくというようなプログラムらしい…、とりあえず練習開始!

 

それからの6ヶ月間はまたもや学校の勉強なんてそっちのけ、もうひたすらにその教材でギター練習の日々!

 

まあ、この6ヶ月間の後も、とりもなおさず勉強はそっちのけでしたが…。

 

当時は何も考えずに、その教材を使って練習していたのですが、今になって思うとこの「ニューフォークギター通信講座」なる教材、かなり素晴らしい内容でした。

 

1ヶ月ごとしっかりとしたテーマがあって、それを確実に弾ける様にして行くという進め方はとても分かりやすいものでしたし、そして何よりも素晴らしかったのは毎回10曲ほどの課題曲、ああ、この曲弾きたいなと思わせるに十分な選曲。

 

吉田拓郎、岡林信康、ガロ、サイモン&ガーファンクル、ジョニミッチェル、ジェイムステイラー、ビートルズ、そしてアメリカのトラディショナルなフォークソング、等々…、色々な素晴らしい曲に出会う事が出来ました。

 

そして、あくまでギターのテクニックは曲と歌を聴かせる為にあるんだ、という事が繰り返し書いてあって、それは今でも自分のギターに対する基本的な姿勢です。

 

特に自分には「師匠」的な人はいないのですが、この「ニューフォークギター通信講座」こそが自分にとってのお世話になった所謂「師匠」的な存在だったのかなと思っています。

 

 

さて、そんな「師匠」のおかげもあって、その後色々な曲を聞いたり弾いたりする様になったのですが、それはまた次回以降に書いて行こうかなと思っています。

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